Blender Benchmark(Blender Open Data)とは
何を測るテストか
Blender(ブレンダー)は、無料で使える3DCG制作ソフトです。Blender BenchmarkはBlender公式が配っている測定ツールで、Blenderの描画エンジン「Cycles(サイクルズ)」を使って、用意された3Dシーン(monster、junkshop、classroomの3つが標準)を1分ほどずつ描かせ、CPUまたはGPUが「1分間にどれだけのサンプル(計算の単位)を処理できたか」を測ります。結果は公式サイト「Blender Open Data」に匿名で集められ、誰でも型番ごとの結果を検索できます。3DCGや映像制作の実務性能を表すベンチマークとして広く使われています。
スコアの見方
スコアの単位は「サンプル/分(samples per minute)」で、高いほど速いです。公式の説明では、スコアは「Cyclesが1分間に処理できると推定されるサンプル数を、全シーンぶん合計したもの」です。測定するデバイスはCPUかGPUのどちらか1つを選びます。GPUの場合、計算の方式(NVIDIAならCUDAまたはOptiX、AMDならHIP、AppleならMetal)も選ぶため、結果には「どの方式で測ったか」が記録されます。Open Dataのサイトでは型番名で検索すると、Blenderのバージョンごと・方式ごとの中央値(真ん中の値)が見られるので、自分の測定結果がその中央値からどれだけ離れているかで、個体の状態を判断できます。
比べるときの注意
(1)Blenderのバージョンが違うとスコアは比較できません。描画エンジンの改良でスコアが変わるためです。必ず同じバージョン同士で比べてください。(2)NVIDIA GPUでは、CUDAとOptiX(レイトレーシング専用回路を使う方式)でスコアが大きく違い、OptiXのほうが高くなります。方式をそろえて比較してください。(3)VRAMが足りないとシーンが読み込めず、エラーになるかCPUに処理が落ちて極端に遅くなります。VRAM容量の少ないGPUでは特に注意が必要です。(4)CPU測定はコア数が多いほど有利で、シングルコア(1コアあたり)の速さは見えにくいです。(5)このスコアは3DCG描画の性能であり、ゲームやAI推論の性能とは一致しません。
主に使われる型番のカテゴリ
クリエイター向けPCのGPU・CPU評価。GeForce RTX/Radeon RXなどの一般向けGPU、RTX PRO(旧Quadro)などワークステーション向けGPU、Ryzen/Core/Threadripper/Xeonなどの多コアCPU。動画・3D制作用途で中古GPUや中古ワークステーションを選ぶときの比較に向いています。